てんかんの完治と寛解の基準は、薬を飲まずに発作がないのが完治。
薬を飲み続けて、発作がおさまっていることを寛解といいます。
子どもの頃に特発性てんかんを発症したひとが、完治する確率が高いです。
脳波検査やMRI、CT検査しても、異常がなく原因がわからない特発性てんかん。
産まれてくる際に脳の奇形や脳出血や脳腫瘍で、脳の障害が原因で発作になる症候性てんかんがあります。
特発性てんかんは、症候性てんかんとも、脳の慢性的な病気ですが、ちがいは原因がはっきりしているか、していないかです。
特発性てんかんは、0歳~10代となりやすく、完治する可能性が症候性てんかんよりも高いてんかんです。症候性てんかんでも完治ができないわけではなく、薬の量や発作の状況によってちがいがあります。
部分発作と一括りに言っても、脳の後頭部から脳波がみだれる後頭葉てんかんと側頭葉てんかんなど、飲んでいる薬や発作の出方、服用期間によっても薬のやめ時にちがいがでるからです。
今回は、てんかんの完治と寛解について紹介します。
てんかんの完治の基準って?
てんかんの完治の基準は、薬を飲まなくても発作が起こさないこと。
しかし、完全に飲まない状態までには、時間がかかります。
減量中に発作を起こすと、薬をやめるまでに2年が3年になり、長引いてしまうからです。
てんかんには、特発性てんかんと症候性てんかんがありますが、完治率は、特発性てんかんのほうが高いです。
症候性てんかんは、脳出血や脳腫瘍などの脳障害で発作がある場合は、手術で発作の原因となる部分を取り除く場所によって、むずかしいときがあります。
ただ、手術が成功し発作がなくなったとしても、片まひがのこる可能性が少なからずあること。
20歳のとき、手術を勧められましたが、すでに右手が不自由だったので、
左手まで自由が奪われると生活に支障がでてしまうのでは?
思い手術はしませんでした。
当時は手術の成功率が今よりも低かったような覚えがありました。
ちょっと、話がながいよ~
薬の減量は、血中濃度の変化で体調を崩してしまうこともあり、少しずつ減らしていかなければなりません。
急激に血中濃度が変わると、いままでなかった発作がでてしまうことがあります。
てんかんの完治は、薬を飲んで最低2年間なく、減量中にも発作を起こしていないことです。
てんかんの寛解は?薬を飲み続けて発作がおさまること!
てんかんの寛解とは、薬を飲んで発作がおさまっていること。
寛解までの道のりは遠い・・・?
減量中の発作って自分との闘いだよね。
てんかんの寛解も、完治とおなじく脳波の異常や発作がでない状態が、最低2年継続したときが目安です。
発作がなくなって1年~2年の間は、不安と半信半疑の毎日でした。
5年間発作がないとき、ようやくてんかん発作から解放された気持ちでした。
発作から解放されたいよ。
それで、寛解まで何年かかったの?
覚えてる範囲で、27年かな?
人生の半分くらい?汗
症候性てんかんの場合、脳の障害によって発作となるので、手術するひともいます。
ですが、脳出血や脳腫瘍などの脳障害が原因のときは、手術が成功してもすぐに薬を止められるのわけではありません。
2年間、脳波検査で異常がなく、1度もてんかん発作をしなかった場合です。
少しでも薬の量が変わるだけで、体調を崩してしまい
断薬中に1度でも発作を起こすと服用期間がながくなります。
てんかん薬のやめ時は?2年と言うけれど・・・。
抗てんかん薬のやめる時期は、最低2年が目安です。
脳波の異常がなく、断薬中にも発作を起こしていないのが条件です。
てんかん薬を1度に急に減らすと、血中濃度の変化で発作を起こしてしまい、薬をやめる時期が長引いてしまいます。
薬は増やすときも減らすときも、定期的に脳波の状態や血中濃度で、副作用を最小限におさえ発作がでないかどうか確認しながら、少しずつ薬の調整していくからです。
一気に減らしたい気持ちがあっても、生活のなかでの、睡眠不足やストレスを考えつつ調整していく必要があるからです。
てんかんって複雑でめんどうだなぁ。
薬の量の変化が1番体の負担がかかるから、
めんどくさいというより疲れんだよ。
発作なんて脳と体の負担がハンパない!
その間に発作とみられると、薬を飲み続けてしまいます。
発作を起こさないように断薬するには、少しずつ減らしていかないと、副作用から発作につながってしまうからです。
1種類の薬であれば、はやくにやめることができますが、複数の種類の薬をやめる場合は、脳波の状態や薬の相互関係で1種類の薬をやめるよりも、長期間になることがあります。
てんかん発作の再発率は?いつになったら自由になれる?
てんかん薬の断薬中に、気になるのが発作の再発率です。
再発率は、人それぞれちがってきます。
1日に何度も発作が起きるひと、年に1、2度の発作を起こすひともいるからです。
抗てんかん薬の服用から、早い段階でやめる理想ですが、少しずつ減らしていかなくては、発作を起こしてしまうことがあるので、気になるところです。
長期的に飲み続けていると、服用期間に比例して、断薬までの期間が長くなります。
アレビアチンとカルバマゼピン・マイスタンの3種類を飲んでいますが、
マイスタン以外40年ちかく飲んでいるので、
いまからやめるには10年以上かかるといわれました。
薬をやめるってたいへんなんだね。
てんかん薬なんて、やめれない理由はたくさんありますが、断薬ができるのであれば、はやめにしたほうがいいです。てんかん薬の服用は、肝臓の数値が異常に高くなることがあります。
お酒と薬の服用でγ-gptの数値が600くらいあった時期があり、お酒をやめたら少しはさがり400ほど。
それだけ薬の量が多かったんですよね。
てんかん発作を繰り返すのは?断薬までの道のりが遠い!?
てんかん発作は、記憶障害にもつながります。
大脳の神経が興奮によって、電気のみだれが起こるてんかん発作。
体のふるえや意識障害が起こるだけでなく、脳の萎縮で記憶が曖昧になるからです。
写真のフィルムを切り取られたように、一部の記憶がない場合があります。
覚えておきたい記憶がないときは、困りますよ。
記憶障害は、おもに側頭葉てんかんに多くみられます。
脳の側頭にちかい場所に、海馬があるため、記憶が曖昧になったり、覚えていないことがあります。
ですが、側頭葉てんかんの部分発作だけでなく、ほぼ脳の中心にちかい場所に、海馬があるので後頭葉てんかん、点頭てんかん、前頭葉てんかん、頭頂葉てんかんの症状があるひとでも、物忘れや認知症と勘違いしてしまうことがあるからです。
しかし、てんかんでもないのに、急に物忘れが激しくなったと思ったときは、一度CTを取って脳の萎縮の状態を確認してみることが大切です。てんかん以外の病気で忘れっぽくなることもあります。
物忘れは、てんかんに限らず年齢を重ねるごとに誰にでも経験する症状です。
てんかんの場合は、毎日の薬の服用するので、物忘れはしたくはありませんよね。
そんな時に、役に立つのが薬に印字してある日付なんです。
日付を印字するメリットが、そんなところで役に立つんだね。
くり返しのてんかん発作は、体の負担だけでなく、脳の負担にもつながり記憶力が曖昧になるからです。
また、脳梗塞はてんかんと似た症状がでるので見分けがつきにくく、発見が送れると片まひの後遺症がのこることがあります。
急に片方の手足が不自由になってしまうと、いままで通り体がうごかせないので、ストレスになるからです。
急に片まひになるとイライラが募って
周りに当たり散らすことも。
くり返しのてんかん発作は、脳の負担があり、萎縮によって物忘れや意識障害、片まひなどがあります。
仕事や遊びに制限がかかり、てんかん発作をくり返しては良くありません。
てんかんの、完治と寛解は2年が目安です。発作にならないようにするには、自分との闘いです。
格闘技みたい・・・。
たしかに!いくら医者が薬を処方しても最後は自分しだいだよ。
精神論みたいになったけど、病は気と書いて病気だからね。
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