最近ニュースで合理的配慮って聞くけど、むずかしそうでちょっと見構えちゃいますよね。
障害者が社会生活を送る上で、必要な支援を行う制度を、合理的配慮といいます。
障害があるひとと、ないひとの差別をなくし、「障害者が配慮してほしい」行政機関や会社に申し出たときに受けられる制度で、令和6年4月から、改正障がい者差別解消法の合理的配慮は、障がい者が、「出来ること」「出来ないこと」企業に伝えること。そして企業側は配慮するために、話し合うことを建設対話をいいます。
しかし、令和6年3月まで行政機関では義務。そして事業所(飲食店やアミューズメント施設、企業)でも努力義務。
努力義務とは、配慮に努めますが、会社の判断に任されていたことです。
出来なかったり、仕事に支障があった場合、クビになるか自主退職があったのが事実です。
右手が不自由ってだけで
クビにされましたからね。
仕事に支障があると判断した場合、ちがう部署に配属や採用時の障がいへの障壁がなくなるようになったことです。
令和6年4月から、障がい者差別解消法の改正によって、会社や飲食店、ホテルなどの施設でも、合理的配慮が義務化になり、障害があるひとから申し出があったときに配慮を拒否できなくなりました。
今回は、合理的配慮で障害者が差別されない住みやすい社会について紹介します。
【合理的配慮とは】障がい者が住みやすい制度が義務化!
先日、イオンシネマで車いすの方に対する不適切な発言ありました。
ネット記事では、「不適切な発言」は
利用した車椅子ユーザーが、映画の鑑賞後、スタッフから今後は別の劇場を利用するよう伝えられたという趣旨の投稿をSNS上で出したところ、イオンシネマ側の対応を巡り議論を呼んでいた。
出典:イオンシネマ、車いすユーザーへの不適切対応でおわび文「従業員の教育再徹底と再発防止策を講じ…設備の改善を進める」。中日スポーツ2024.3/17(日)
不適切な発言が、SNSで炎上していましたが、ニュースの表面だけを見たら、イオンシネマ側の従業員の指導不足や合理的配慮に努めますと謝罪したようですが…
炎上したした時点(3月16日)では、イオンシネマ側の指導不足というよりは、従業員の本音がペロッと出ちゃった結果でしょう。
合理的配慮の知識を、従業員に教えないと適切な対応も出来ないし、仕事の量も多くなり負担が増えた~と感じるのはわかりますけどね。
いままで、障がい者の配慮がなかった表われだね
そして、合理的配慮の認識は、障がい者の配慮ではなく、介助に努力しますと間違った認識されているような感じです。
障がい者=介助と思っている間は、今回のようなことが増えてくるような気がします。
障がい者差別解消法!改正で就職活動がどのように変わる?
就職で合理的配慮が、ほんとに受けられるの?と思うひとが多いのでは?
令和6年4月から、行政機関や事業所ともに義務化になっても、実感が湧かないからです。
合理的配慮という言葉は、令和3年以前にもありましたが、障害者手帳を持っているひとに限られていました。就職においては、会社の努力義務だったので、配慮どころかクビといった現状でした。
手帳を持っているひとにとっては、合理的配慮がされていたものの、障害者手帳を持っていないひとには、馴染みのうすい言葉です。
いまでは、障害者手帳の有無にかかわらず、合理的配慮は受けられます。もちろん、てんかんも対象です。
合理的配慮の義務化っていわれても
ピンととこないですね
20代に運送会社ではたらいたときに、床はコンクリート、台車は鉄格子だったので、一度だけヘルメットをかぶって仕事をしたことがありました。
それが、いまでいう合理的配慮だったのでしょう。
てんかん発作を起こすといったので、
ケガしないように渡したのだと思っていました
合理的配慮は、障害者手帳がある、なしに関わらず、伝えることで合理的配慮が受けれます。
しかし、一方的に伝えただけでは、合理的配慮は成立しません。
双方の会話のなかで、障がい者は「してほしいこと」企業側は「出来ること」の話のすり合わせで、してほしいことと出来ることが合致したときに合理的配慮が成立するからです。
双方の話し合いのことを、建設的対話といいます。
まずは、伝えることが大切です。
はじめは伝えても相手には迷惑と思ったり、「めんどくさいな」と思うひともいるでしょうが、だんだんと合理的配慮がふつうに受けれることを願いたいですね。
いまでも、就活で持病を伝えて面接しても、顔を曇らせるひともいるかもしれません。
面接時や入社後に限らず、なにも伝えなければ企業側もわからないままです。
【職場に伝える力】建設的対話で自分で良い職場環境を実現する!
企業に「してほしいこと」や「出来ないこと」を一方的に伝えても、意味はありません。
合理的配慮は、「してほしいこと」や「出来ないこと」を伝えて、企業側は「やれること」を考え障がい者と企業との話し合いをします。
これを建設的対話といいます。
しかし、企業側に「過重な負担となるものは配慮を応じなくてもよい」と厚生労働省が定めています。
どうゆうこと?
たとえば、てんかん発作があるから、「机やイスをすべて取り替えてください」といっても、企業側の負担が大きくなるので、やらなくて良いということになります。
会社の机とイス
その代わり、転倒防止のため床にクッションを敷くなど、出来る範囲での配慮はするという意味です。
就職においての合理的配慮は、企業や上司、同僚にも理解してもらうことで、気分の良い職場環境をつくることが出来ます。
理解されるまでに、時間がかかるかもしれませんが…
【就活で差をつけろ!】合理的配慮を活用して自分らしい就活を実現
面接でうまく話せなかったり、不合格を経験したりすると、自信をなくしてしまうこともありますよね。
ぼくも、面接で緊張してうまく話せなかったことがあり、自己嫌悪に陥りました。
てんかんは、目に見えない障がいなので、いうべきか悩んでしまうからです。
いままでは、てんかんや体不自由って理由だけで
不採用の確立が高くなっていたからね
話さずに入社しても、病気に理解が得られない不安や症状が出ないか不安があります。
仕事に集中出来ずにミスの連続で上司から怒られ、同僚との差がひろがる不安が大きくなり、辞めたほうがラクだなと思ってしまうことです。
就職後に合理的配慮が受けられなかったら?
上司に「してほしいこと」伝えても、合理的配慮が出来ないといわれたら、あきらめますか?
それとも合理的配慮が受けれるまで、伝え続けますか?
二者択一をせまられた場合、ほとんどひとはあきらめてしまうはずです。
令和6年4月から合理的配慮が義務化となっても、合理的配慮が介助が必要なひとと認識されている間は、いままでとなにも変わっていないと感じるでしょう。
障がいを持っていないひとの理解まで
時間がかかるのかな…??
配慮と合理的配慮は、基本的にちがいます。配慮は、相手が障がいをしったうえで気づかいしてくれる意味です。
合理的配慮は、こちらが「してほしいこと」を伝えて、会社側は、「やれること」を過重な負担にならない程度に考える必要不可欠となっています。
そのために、建設的対話(双方の話し合い)が欠かせません。
話しに応じてくれなかったら?
1人で悩まずに相談しましょう
内閣府ホームページ:内閣府ホームページ
障害者差別解消法:https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai.html
障害者差別解消法相談窓口「つなぐ窓口」:https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_tsunagu.html
下からpdfがダウンロード出来るよ
就活から入社までの合理的配慮のすべて!
就職するうえで合理的配慮は、「してほしいこと」を伝えることから始まります。
いままでは配慮されても、合理的配慮までに至っていないことが多かったことです。
令和6年4月から改正障害者差別解消法が、すべての施設で義務化になります。
今回のイオンシネマのような会社も出てくるかもしれません。
病気のことを相手に話すのは、かなり勇気がいることですが、なにも伝えなければ、相手には伝わらず、わからないままです。
はじめに考えることは「してほしいこと」をいって、相手に「やれること」を聞き入れ、双方の納得いくまで、話す必要があることを覚えておいてください。
いつか障がい者が暮らしやすく差別のない
社会になってほしいと思います
参考にしてくれると嬉しいニャ
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